2009年2月

   2004年5月8日、「ブナの森を歩く」の一回目がスタートした。
現在(2009年2月末)まで、計228回、参加人数は延べ1800名を数える。
よもやここまで続く(4年10ヶ月)ことなど全くの想定外なのでした。

   ほぼ無責任な!森案内に付き合ってくれる素敵な面々には心から感謝。

   実に色んな人たちとの出会いがあるのです。
それぞれが「森の中」に何を思い、何を感じ、そしてどんな時間を過ごしているのか、ひたすら笑顔を強制するだけの僕にはよく読めない。けれど、現に今「あなたがここにいる」という仕合わせだけは事実です!

   幸いにも、森には想いにふける「時間の隙間」がいっぱいある。 それが僕の唯一案内できるほんとうの「森の時間」なのかも知れない。

   …と言う訳で『森の雑記帳』を隔月(予定)発信しようと思う。森の仲間たちの雑感、迷言、そして森との会話を愉しみながら、街が無くした本物の「仕合わせ」を紡いでいきたい。

「今や地球に残された愛は森にしかない!」
という難解かつ厄介で壮大な迷言を真面目に少しずつ語ろう。

   まず、同じ山域の森に3000回も通うと「よくもまぁ飽きもせずに」となるのですが…「飽きるから行くのですよ、勿論」つまり満足するからまた行くのですねぇ。そして何に満足するのか?と言うと二つある。一つは誰もいないからという、ちょっと俗っぽい簡単な理由。もう一つ、これが厄介なんです。

   森にはいろんな樹木、植物が生き、大小の獣も棲んでいる。哺乳類、爬虫類、そして昆虫、ミミズ、微生物まで数えたら限が無い。挙句、水の中にも命がある。ところが幸いな事に(三千回にして、まだ!)樹木に惚れたままの入り口から進まないのです…。厄介なもう一つの理由…は、次回に!

   あのネ皆さん、真顔で森と付き合っちゃダメですよ!
バカになんなさい、 愛すべきバカに!!